古本を買取させていただきました。
こちらは闘牛関連の本ですね。徳之島闘牛の圧倒的な強さを誇った実熊牛(さねぐまぎゅう)という牛の生涯の本です。
人間でも生涯を本にできるのはごくごく一部の方だけですが、牛でもこういった名や物語を残せるというのはなにか感慨深いものがあります。
闘牛と言えば牛対牛の日本の競技よりも、闘牛士のスペインが有名だと思いますが、これは動物愛護団体によって否が唱えられていて、スペインでも禁止になったという近代の変革もあります。
スペインでは闘牛が国技でもあったんですけどね。時代の流れには逆らえない部分も大きいのでしょう。
スペインでの闘牛の衰退
スペインではマタドールという闘牛士が牛と戦う「闘牛」が娯楽ともなっているのは有名な話ですよね。日本で放映されることはほとんどないですが、ニュースなどでご存知の方も多いかと思います。
しかしこの闘牛は、動物愛護団体からの強い批判と、テレビでの生放送が終わったことによる衰退によって、闘牛禁止法の成立とともに2011年9月25日にカタルーニャ最後の闘牛興行を終えています。
日本にいると、スペインでは未だに闘牛を行なっているイメージですけどね。
現在では、牛を傷つけずに、向かってくる牛を曲芸師がジャンプして避けたりといった曲芸等の方向のようです。さらにそこから発展して、避ける美しさや技術を競う「ブル・リーピング」という競技が考案されているようです。
やはり闘牛は歴史でしょうから、競技という形でも残って伝わっていくのが好ましいのかなと思います。
牛は赤い布で興奮する?
闘牛と言えば赤い旗を翻して牛の突進を操るイメージですよね。ちなみにこれをスペイン語では「ムレータ」と呼びます。
よく思われるのは、この赤い布で牛を興奮させて突進させるということですが、実はこれは間違いです。
牛は視覚の色覚が弱く、すべて白黒やグレーのような色に見えていて、赤を認識できないそうです。
なので赤い色ではなく、布の動きによって牛を興奮させているということですね。
赤が用いられるのは、観客の興奮を煽るためと、牛の血の色との兼ね合いということでした。あとはスペインの国旗イメージの赤を用いてるということもあるかもしれませんね。
古本買取
古本買取についても少し。
闘牛関連の本はほとんどなく、お持ちの方もかなり少ないと思います。
スペイン関連の本は旅行、語学、歴史などがありますが、これらは英語系に比べて流通量が少ないので高価買取品が多く、ぜひお売りいただきたいジャンルのひとつです。
ご不要な古本などがございましたら、査定などからさせていただきますのでぜひお声を掛けてください。