古本を買取させていただきました。
こちらは海草の図鑑です。ワカメや昆布は一般的ですが、こういった図鑑を見ると様々な海草があるんですね。
海草というとお味噌汁を始めとして、食材というイメージが強いですが、海草のひとつでもある海苔を消化できるのって日本人だけって知ってましたでしょうか。私はこれを知った時衝撃を受けました。
海苔を消化できるのは日本人だけ
海苔を食べられるのは日本人だけではないのですが、消化できるのは日本人だけということです。
海苔は和食では色々な食材として使用されているので結構な衝撃ですよね。
ただこれは生海苔に限った話で、焼き海苔は外国でも食べる文化はあり、外国人でも消化できるようです。
生海苔は日本独特の食材であり、日本人は昔から海草を生で食べていたことによって腸内に生の海草を分解吸収できるバクテリアの機能を取り込んだようです。環境に適応した遺伝子の凄さを感じますね。生海苔のおいしさはみなさんご存知だと思うので祖先の方々に感謝です。
まあ全世界の人々の腸内を調べたわけではないでしょうから、日本のような島国だとこういった腸内環境を持つ人種がいてもおかしくはなさそうですけどね。
海苔の栄養
海苔は栄養が多く、健康にいいイメージがありますが、これは実際にその通りなんです。
特に海苔に含まれているビタミンは煮ても焼いても壊れない優れモノでビタミンA・B1・B2に至っては1日に必要な量を2枚ほどで摂れてしまうほどです。
タンパク質も良質で、海苔1枚で卵や牛乳の20%程の摂取量が期待できます。
その他にも貧血に効く鉄分、ダイエット効果も期待できるヨウ素と、あのペラペラな薄さにふんだんに栄養を含んでいます。
お手軽なおかずとして食べられますし、海苔は乾燥でも生でもストックしておいて一品に付け加えていくのもいいでしょう。
海苔をお茶屋に置く理由
ところで、海苔ってお茶屋さんで売っているイメージがありませんか?
これは古くから日本で楽しまれているという理由もあるのですが、もっと大きなしっかりとした理由もあるんです。
その一つが、「保存方法が同じだから」というもので、湿度温度臭気というお茶と海苔の保存条件がほぼ同じだったからという理由です。うーん、納得ですね。
あとはお茶と海苔の旬の時期(お茶が4~10月、海苔が11~3月)が完全にズレているために、旬の時期以外にも商売を成り立たせる品目だったということです。
現在ではどちらも一年を通して販売されていますし、保存も別々にできるような条件は揃っていますが、こういった昔からの名残というワケです。なにか歴史とい文化を感じますね。
古本買取
古本買取についても少し。
海苔や海草についての本は少ないですが、事典や図鑑系が多く中古市場での価値は高めです。古いものでも高価買取できるものもありますのでぜひお売りいただきたいジャンルのひとつです。
ご不要な古本などがございましたら、査定などからさせていただきますのでぜひお声を掛けてください。