一般的に、古本は希少なものや人気の高いジャンルのものほど高額で取引されます。
ですが、専門書や学術書はそもそも読者が少ないこともあって、店舗によってかなり買取金額に差が出ることが多いです。
こちらの記事では、利用者数の少ない偏ったジャンルの古本を、どのようにすれば高額で買い取ってもらえるのか見ていきます。
同ジャンルの取り扱いが多い買取店に持ち込む
科学や医学、芸術、宗教など、特定分野の専門的な本の場合、一般的なベストセラー本や漫画などを中心に取り扱っている買取店では金額が安くなったり、買取を断られたりしてしまいます。
そんなときは、買取を希望する本をある程度仕分けして、同ジャンルの書籍を多く取り扱う買取店に持ち込むのがおすすめです。
例えば、大学の近くにはその大学で取り扱っている教科書等を高額買取している店舗が見つかることがありますし、買取店が多い地域ではある分野の書籍を専門的に取り扱って他店と差別化をしているところもあります。
そもそも、古本は需要に応じて相場が決まりますので、決まったジャンルの本を扱っている店舗ならば次の購入者を見つけやすく、積極的に買取する傾向が見られます。
これは学術書に限らず、雑誌やカタログなど、一部の店舗では買い取ってもらえない古本を処分したいときにも言えることです。
遠方の買取店でも、宅配査定や出張査定に対応していることがありますので、まずは広範囲の買取店の中で自分が所有しているジャンルの本を多く取り扱っているところを探してみましょう。
条件がよさそうな買取店があれば、宅配や出張に対応しているか調べると効率よく見つけられます。
どんな本が高く売れるか
同じ本を売る場合でも、プラス査定がつく場合と減額される場合があります。
できる範囲で高額買取になる条件を満たしておきましょう。
まず、法律や科学などの情報がどんどん新しくなっていく分野の専門書は、発行時期が新しい方が需要が高いです。
そのため、不要になった専門書は早目に買取に出した方が高く売れる可能性が高くなります。
逆に、芸術や歴史、古書などは内容に大きな変更が加えられることがほとんどなく、むしろ発行されてから年数がたつほど状態の良いものがどんどん失われてしまいますので、希少価値が上がる傾向にあります。中には当時の定価を超える高額査定になるものもあるほどです。
同じ本で比較した場合には、当然美品の方が高額査定になります。
元々表紙や箱、付録などがついていた本の場合、これらの付属品がすべて綺麗な状態でそろっているとプラス査定です。
特に古書は歪みやシミ、汚れ、カビなどが付着しやすいため、きれいな状態の本がほとんどなく、日ごろから大切に保管しておくことが大切です。
逆に、書き込みや蔵書印が押されている本もありますが、専門書の類は絶対数が少ないこともあり、場合によっては減額して買い取ってもらえることがあります。
古本を高く売るためのコツ・ポイント
希少性はあるものの、買取価格に差が出やすい専門書等を高く売るためには、まず本の状態をチェックしましょう。
書き込みや蔵書印があるものは、店舗によって買取対象にならないことがあるため、買取の実績がある店舗を選ぶ必要があります。
高額査定が見込める本は、日ごろから本を丁寧に扱う習慣を身につけるだけでなく、カバーや箱などの付属品はきちんとそろえておいて埃などの自分で落とせる汚れは落とし、きれいな状態にしておくと査定時の印象が良くなります。
ジャンルごとに買取予定の本を分類したら、それぞれのジャンルの取り扱いを得意としている買取店を探して査定をしてもらいます。
宅配や出張サービスを利用すれば、大手の買取店ではあまり取り扱いのないジャンルでも複数の選択肢が見つかるでしょう。
その場合には、合い見積もりをとってより高く買い取ってもらえるところと契約するのもおすすめです。
買取店は無料査定を行っているところが多く、査定結果に不満がある場合には、買取に出さずにそのまま返却してもらうこともできます。
複数の買取店で査定してもらうと、専門書のおおよその相場も分かってきますので、金額の交渉もしやすくなるでしょう。
ポイントは一度の査定で諦めないこと
このように、専門書の場合はどこでも買い取ってもらえるベストセラー本等とは異なり、高く買い取ってもらうためのコツがあります。
専門書は元々高額ですし、数が少ないことから、適切な買取店で引き取ってもらえば予想以上の高額になることも少なくありません。
一度の査定結果で諦めずに、何か所か問い合わせてみるのも良いでしょう。