
札幌市豊平区にて武道・武芸関連の古本を出張買取させていただきました。
こちらは、小佐野 淳・著「概説・武芸者」(新紀元社)ですね。
武道や武芸は日本古来から伝わる武術のことを指しますが、そのイメージは映画や漫画などの各メディアにて神秘的なイメージに満ちています。
最近では日常生活の中に取り入れることで健康法の一つや、自分自身の身を護るための護身術の面などで取り上げられることも多いですね。
時代に合わせて、そのイメージを変えてきている点が非常に特徴がありますね。
実践から教育へ
武道の歴史は、ほぼ日本史そのものと重なるほどの長さを持っています。
最初は合戦などで用いられることが主目的であり、戦闘で用いる技術としての面が非常に強かったと言われ、主に明治以前の武道などを古武道などと呼ばれています。
しかし、明治以降は大きく時代が変化したこともあり、徐々に廃れていきました。
ですが柔術家であった嘉納治五郎が柔術を柔道として、講道館を開いたことと、教育の一環としての武道を取り上げたことで「教育面」としての武道が取り上げられることになり、これが現在の使われている意味での武道だと言われています。
広くなる武道
さて、そんな武道ですが、非常に広いジャンルでもあります。
一般的なイメージですと、柔道や合気道、空手、剣道などが思い浮かぶ所ですが、これ以外にも様々な武道があります。
例えば、日本古来から伝わっている泳ぎ方の日本泳法、忍者などが用いていた忍術、日本の柔術がブラジルで花開いたブラジリアン柔術、チャンバラの遊び方をよりスポーツ化したスポーツチャンバラ。
日本古来というイメージから、より幅広く、世界に広がっています。その背景には、テレビやネットでの様々なメディアが取り上げられ、自由に解釈を行うことが可能になっているのかもしれませんね。
古本買取
古本の買取についても少し。
武道、武芸に関する書籍は大きく2種類に分けることができると言われています。
一つは今回買い取らせて頂いたような実際の武道、武芸に関しての詳細な知識が書かれた「専門書的」なものと、武道の呼吸法や、その一部を用いたトレーニングなどの「健康面」に注目した書籍の2種類と言われています。
お値段が高くなりやすいのは、やはり前者の専門書的なものですが、後者の健康面に関連した本も非常に人気があります。
もし、お手元にご不要な書籍などがありましたら、お気軽にお声がけください。喜んで査定させて頂きます。
買取可能な武道・武芸関連の一例
タイトル | 出版社 |
武道秘伝書 (現代人の古典シリーズ 5) | 徳間書店 |
武田惣角伝 大東流合気武道百十八ヵ条 | BABジャパン |
イラストと写真でわかる武道のスポーツ医学 少林寺拳法 | ベースボール・ マガジン社 |
武道家は長生き【いつでも背骨! 】 〜“武道的カラダ”に学ぶ、健康と強さのコツ〜 | BABジャパン |
秘伝 日本武道医学 | 福昌堂 |
古武術に学ぶ身体操法 (岩波現代文庫) | 岩波書店 |
武道の誕生 (歴史文化ライブラリー) | 吉川弘文館 |
図説・日本武道辞典 | 柏書房 |
槍術 (武道選書) | 土屋書店 |