
古本を買取させていただきました。
こちらは昆布関連の本ですね。
昆布は海に囲まれた日本にとって手軽に手に入るものですが、和食にとってはなくてはならない食材でもあります。
こんぶだし
こんぶは「だし」としての使い方が一般的でしょう。みそ汁や鍋、しょうゆやそばつゆにはもちろん、茶碗蒸しや玉子焼きなどの料理に深みも出してくれます。
「だし」こそがが和食の肝でもあり、独特の文化でもあるんですね。「出汁」は英語で「dashi」でも通じるようです。
と言っても、昆布だしが日本独特なのであって、鳥や貝からのうまみ抽出というだし取りはあるようですが。
昆布料理
昆布はだし取りとして使われることが多いですが、料理そのものの食材としても使われます。
とろろ昆布などのそのまま食べるものもシンプルですが、昆布巻きや佃煮、煮物などなど、ちょっと脇役感はありますがヘルシーで非常においしい料理だと思います。
この辺の料理って、食欲旺盛な若いころはちょっと物足りなく感じてしまうのですが、中年にもなると妙に欲してしまうんですよね。ごはんに佃煮があればちょうどいいみたいな。あれ?私の胃腸が弱いだけですかね?
昆布で石垣を作った?
昆布パワーのひとつに表面に出るぬるぬるがあります。これはフコイダンと言って 、 海草の傷を修復する役割や、周辺環境(微生物の害など)から身を守るための役割を果たしていると言われています。
そしてこのフコダインのぬるぬるを使って戦国時代ではお城の石垣を作ったという逸話があります。
そもそもあの石垣の石の大きさと重さから考えて人力で運ぶのって相当な労力なんですよね。これを解消するために昆布を敷き詰めて、その上で石を引っ張ることによって移動を可能にしたというのです。
ちなみにこれを現代で実験したところ、まずは木製レールの上に何も敷かず、そりの上に乗せた2.5トンの石をラガーマンたち14人が引いた場合では全く動きませんでした。
そしてこの木製レールとそりの間に昆布を入れたところ、石が軽々と動いたのです。しかも7人に減らしても石が引けるほどでした。
摩擦係数って言うんですかね。まあ、ぬるぬるの上に置いた石の方が動きやすいのはイメージしやすいですが、ここまでの効果があるとなると石垣の製作に一役買っていたのは間違いないかもしれません。コロンブスの卵もですが、最初にこういった発想をした人は物凄いです。
古本買取
古本買取についても少し。
海草系の本は数少ないですが、その分だけ価値が高いです。料理系や事典系だと特に高価買取の傾向が強く、ぜひお売りいただきたいジャンルのひとつです。
ご不要な古本などがございましたら、査定などからさせていただきますのでぜひお声をかけてください。